ヤングケアラーへの支援について

令和3年第1回定例会6月議会(6月16日(水)) 質問3項目め

○議員(丸谷聡子)

3項目めは、ヤングケアラーへの支援について。

ヤングケアラーとは、家族にケアを要する人がいる場合に、大人が担うようなケア責任を引き受け、家事や家族の世話、介護、感情面でのサポートなどを行っている子供や若者のことです。このほど、異例の早さで厚生労働省と文部科学省の共同プロジェクトチームがまとめたヤングケアラーへの支援策についての報告書が公表されました。本年3月議会で私の質問に対し、本市も具体的な支援策について、組織横断的に検討を行う会議体を設置して、全庁を挙げて早急に支援に取り組んでいくとの答弁がありましたが、その後の進捗状況と具体的な支援策について見解を問います。

○理事(総合支援担当)・福祉局長(佐野洋子)

理事兼福祉局長でございます。

私からは、御質問2項目めと3項目めをお答えをいたします。

2項目めの・・・(略)

続いて、3項目めのヤングケアラーへの支援についてお答えをいたします。

令和3年第1回定例会3月議会にて答弁いたしましたとおり、本市におけるヤングケアラーに係る課題の解決や支援の検討を行うため、福祉局、こども局、教育委員会事務局、あかし保健所といった庁内関係部署に地域総合支援センターやこども財団等の関係機関を加えた検討会を立ち上げ、5月に第1回の会議を開催いたしました。会議では、国が実施した全国規模の実態調査の結果や厚生労働省及び文部科学省によるプロジェクトチームの主な論点・課題等を説明した上で、本市のヤングケアラーに係る気づきや支援の状況について、学校やスクールカウンセラー等の教育部門における取組及びこどもセンターや要保護児童対策地域協議会等のこども部門における取組について、具体事例も交えながら各担当部署から報告を頂き、全員で共有をいたしました。その上で、市全体及び各部署・各機関で実施していく具体的な取組や支援策等について、各所属において検討を行っており、ヤングケアラーの概念や存在についての周知啓発、気づきのための明石市独自のチェックシートの作成、既存制度では対応できないはざまのニーズに対して、その実情に合わせた柔軟な運用等の提案がございました。次回以降の会議で取りまとめていく予定としておりますが、支援策等の取りまとめに当たりましては、ヤングケアラーである子供本人のみならず、家族全体を支援するという視点を徹底し、早期の発見を目指すことや、子供の声を聴くこと、柔軟な支援につなぐことなどを重視していきたいと考えております。取りまとめた内容のうち、年度内に実施可能なものについては、可及的速やかに着手し、新たな予算が必要な取組や調整を要する事項については、来年度以降の実施を目指して制度設計や予算化を進めてまいりたいと考えております。

以上、よろしく御理解賜りますようお願い申し上げます。