市内の学校における男女混合名簿の使用について

令和元年第2回定例会12月議会(12月5日(木)) 質問3項目め

○議員(丸谷聡子)

3項目めは、市内の学校における男女混合名簿の使用についてです。

去る11月16日、明石市議会主催高校生議会の模擬本会議がこの議場で開催されました。ことしのメーンテーマはSDGsということで、私は議会活性化推進委員会のメンバーとして、ゴール5「ジェンダー平等を実現しよう」をテーマに取り組むグループのサポートをさせていただきました。高校生議員の皆さんは、持続可能な社会の実現のためには、男女を問わずみんなが社会に参画し、一人一人がその能力を最大限に発揮することが不可欠である。性別や性的指向により社会参画が妨げられているのであれば、それを克服していかなければならないという理解のもと、本当に活発に意見交換されていました。その中で、名簿はどうなってるのとの問いかけに、私の学校は男女混合名簿、私の学校は男女別と違いが見えてきました。市内全ての高校の名簿の状況を調べていくと、明石市内の県立高校は全て男女混合名簿であること、そして明石商業高等学校だけが男女別の名簿であることが明らかになりました。明石商業高等学校から参加してくれていた高校生議員たちは、自分たちだけが違う名簿を使っていることを知らなかった、ジェンダー平等のことを学んだり調べたりする中で、男女混合名簿のほうがよいのではないかと考えるようになったことから、ジェンダー平等を考えるグループの発表の冒頭に、学校で使用する名簿は男女混合がいいですかという問いかけがなされました。そして、明石商業高等学校において男女混合名簿の使用をしてはどうかという提言がなされたわけです。

我が国は、日本国憲法に個人の尊重と法のもとの平等がうたわれ、学校ではLGBTなどの性的マイノリティーの児童生徒への配慮等、男女平等教育が進められています。そのような中で、男女混合名簿の使用は当然取り組まなければならないことと思います。このたびの高校生議員の皆さんの強い思いをしっかり受けとめ、大人の責任を果たすべく以下の2点について質問をいたします。

1点目は、市内の小中学校、明石商業高等学校における男女混合名簿の使用状況について現状をお聞きします。

2点目は、男女混合名簿の使用について、兵庫県教育委員会人権教育課に県内の導入状況をお聞きしたところ、本年5月時点の導入状況は、小学校で94.3%、中学校で79%とのことでした。また、加西市では今年度から加西市教育委員会の通知により男女混合名簿の使用を開始されています。本市も教育委員会の方針として、市内全ての学校で男女混合名簿使用に取り組むべきではないでしょうか。市の見解を問います。

○教育局長(北條英幸)

教育局長です。

ご質問3項目め、市内の学校における男女混合名簿の使用について、順次お答えいたします。

まず、1点目の市内の学校の現状についてでございますが、小学校28校中26校が男女混合名簿を使用しており、2校が男女別名簿を使用しております。全ての中学校及び明石商業高等学校につきましては、男女別名簿を使用しているところでございます。

次に、2点目の男女混合名簿の使用についてですが、健康診断や体育の授業の際の記録・記入の便利さなど、指導上の便宜性を優先し、従前から男女別名簿を使用してきた経緯がございます。しかしながら、これまでは学校の利便性を重視した目線でありましたが、今日の多様性を重視する社会におきましては、当事者や子ども目線に立つことが非常に重要でございます。そのため各学校において、教職員はもちろん、児童生徒にも理解を図りながら、男女混合名簿の使用に向けた取り組みを進めるよう、各学校に働きかけを行ってまいりたいと考えておりますので、ご理解賜りますようよろしくお願いいたします。

○議員(丸谷聡子)

それでは、3項目めの男女混合名簿の使用についてお伺いします。先ほどのご答弁では、各学校の校長先生に働きかけていくというような表現だったと思うんですけれども、加西市なんかは教育委員会が通知を出して、そして、その通知をもとに各学校が男女混合名簿に切りかえるということをされています。中学校がゼロ、全て男女別名簿ということなんですけど、その辺は学校が混乱しないように課題整理もしていただきながら、県内、約80%、約8割の学校で中学校は導入してますので、そういった導入している学校の先進事例とかも学校に提供しながら、やっぱり教育委員会としてイニシアチブをとって進めていただきたいと思うんですけど、いかがでしょうか。

○教育局長(北條英幸)

○教育局長(北條英幸)

既に明石商業高等学校につきましては、男女混合名簿を使用するという形で調整が始まっております。ただ、中学校におきましては、当然、名簿を変えるだけなら簡単なんですが、当然、教員それと児童も生徒も十分に理解していただくということも大事でございますので、そのあたりも含めて働きかけるという表現を使わせていただきました。ご理解のほどをよろしくお願いします。

○議員(丸谷聡子)

しっかり課題整理をしながら、来年、パートナーシップ制度も導入の方向ということで、市長のご発言も前9月議会でありましたので、ぜひしっかり進めていただきたいと思います。