つなごう生きもののネットワーク生物多様性あかし戦略の改定について

令和5年第1回定例会3月議会(3月3日(金)) 質問4項目め

○議員(丸谷聡子)

4項目めは、つなごう生きもののネットワーク、生物多様性あかし戦略の改定について。昨年12月に開催されたCOP15・生物多様性条約第15回締約国会議)では2030年に向けた生物多様性に係る新たな世界目標、昆明・モントリオール生物多様性枠組みとし、て2030年までに陸と海の30%以上を健全な生態系として効果的に保全しようとする世界目標、サーティー・バイ・サーティーや生物多様性の損失を食い止め回復させるネイチャーポジティブなどの新しい考え方や取り組みが採択されました。これに伴い国も次期生物多様性国家戦略(案)を作成し、2月末までパブリックコメントを実施、今年度中に閣議決定のスケジュールが示されています。この戦略は2030年までに自然を回復軌道に乗せるため、生物多様性の損失を止め反転させる2030年ネイチャーポジティブの達成に向けた日本としてのロードマップとなるものです。そこで2011年3月の策定から12年が経過した明石市の生物多様性あかし戦略も、世界や国の動向を盛り込んだ改訂が必要だと考えますが見解を問います。

○環境部長

環境部長でございます。

私からは御質問第4項目めと第5項目めについて、続けてお答えいたします。

まず、ご質問第4項目めのつなごう生き物のネットワーク・生物多様性明石戦略の改定についてお答えいたします。本市では2011年に策定した生物多様性明石戦略に基づき、明石の自然の保護・保全を推進しているところでございます。近年、顕在化する気候変動や開発などにより、世界の生態系が破壊され、生物多様性が急速に失われている危機感を共有し、気候変動と生物多様性の損失に対応するため、昨年12月、中国昆明で開催された生物多様性条約第15回締約国会議COP15において、2030年までの生物多様性に関する世界での取り組み目標として、昆明・モントリオール生物多様性枠組みが採択されました。同枠組みでは、生物多様性の観点から2030年までに、陸と海の30%以上を保全するサーティー・バイ・サーティーが主要な目標の一つとして定められました。このことを受け国は2030年までに生物多様性の損失を止め、自然を回復軌道に反転させるとするネイチャーポジティブの実現を掲げ、行動目標の一つとして国土面積の陸域30%、海域30%を保護地域に登録し保存するとしたサーティ・バイ・サーティを盛り込んだ生物多様性国家戦略を今年3月末に改定する予定となっているところです。本市におきましても、世界の自然環境への対応策が明確に示されたことに加え、国の新たな戦略と整合を図ることが必要と認識していますので、今後の国の動向を注視し、本市の戦略の改定について前向きに検討をしてまいります。

○議員(丸谷聡子)

4項目めのつなごう生き物のネットワーク・生物多様性明石戦略の改定については、前向きに検討していただけるというご答弁でしたので、是非、国の改定を受けて、早急にお願いしたいと思います。