出産を機に高校生の時から野鳥を見にきていた大好きなまち=明石市大久保町西島へ越してきました。豊かな自然に囲まれた環境の中で子育てをしたいと思ったからです。子育てをしながら、PTAや地域のいいところを発信する活動に参加し、地域のよさ再発見しました。行政ともうまくつながりながらの実践は、その後の私の活動の原点となりました。

  2004年に「身近な自然」の存在や価値に気づき、地域を大切に思う「人の輪」を広げていきたいとの思いから、「明石 のはらくらぶ」を立ち上げ、環境教育コーディネーターとして、保育園、幼稚園、小・中学校、高齢者大学等で、地域や行政、専門家をつなぎ、身近な自然に親しむ場づくりをしてきました。

 さらに、広い視野で地域に貢献したいとの思いから、45歳の時に同志社大学大学院総合政策科学研究科の門をくぐりました。若い学生さんたちと共に、社会のピンチはチャンスのタネとして夢をカタチに変える知識や手法を学び、地域で実践してきました。特に環境教育分野における教員研修や指導者育成に力を注いできました。その後、博士課程に進学し、行政政策を総合的に捉える手法や高齢社会学、まちづくり等について学び、2020年3月博士学位(ソーシャル・イノベーション)を授与していただきました。

2014年の夏頃、のはらくらぶに参加してくれていた小学生から、「まるちゃん、ぼくらに志をつなぐっていうけど、田んぼやため池がなくなり家が建っていく・・・身近な自然がどんどんなくなっていっている、今ある自然を大人がちゃんと守って受け渡すのが、大人の責任じゃないの?」と言われ、ハッとさせられました。

 私は大人の責任を果たさねばならない、そのツールとして議員という選択があるのではないかと思ったのが、全ての始まりでした。2015年明石市議会議員選挙に立候補し、3,133名の市民のみなさんから貴重な1票を託していただき、当選させていただきました。